■ フィジカル

テニスの競技はラケット(道具)を巧みに操作してボールを打ち、それは大きな武器となるものです。

しかしより武器となるものは何でしょうか!?

それは人の身体!

人体構造は今も昔も、男性、女性、大人、子供も変わりません。

人の骨は206個、筋肉(骨格筋)は約400個。
それらが構成され、立っている時やコート上を走り回っているときなどには常に重心が存在します。

重心はバランス能力に直結し、重心のコントロール(安定と不安定)をすることでプレー時に大きな効果を生みます。

また、皆さん良い姿勢とはどんなイメージがありますか?
運動をする時の動的姿勢であれば、頸部の前屈、上体の前傾、股関節の屈曲、膝関節の屈曲を満たしていることです。

なぜこのような姿勢を取るのかと言うと、自分自身をあらゆる方向へ素早く動かすこと、動く標的を正確に捉えることが可能となるからです。

また、身体の中で最も力を発揮できる部位はどこでしょう?

それは体幹部分になります。

体幹部は全体重のおよそ50%弱になると言われ、とても重く筋肉が多く存在します。
神経伝達は鈍く、力の発生源と言えるでしょう。

逆に手足の部分は軽く、神経伝達は細やかです。
手足=末端部分の役割としては、体幹部より動かしやすく、身体の中で作った力を効果的に伝える最終段階の調整役と言えるでしょう。

そしてデータによるとストローク時の仕事量は約4000ワット必要で、腕での筋出力は約600ワットにしかなりません。

スポーツで言う、手打ちでは力とコントロールを両立させることはできないことが明白です。

これらのフィジカルという観点から見れば、テニス、野球、バレーボール、サッカー、バドミントン、剣道、陸上、卓球、空手、体操、水泳・・・、身体が基本となり、共通しているものが多く見られます。

多くある中でも、特に肩甲骨と骨盤は大きなキーとなってくるでしょう。
それは肩甲骨、骨盤(股関節)の可動域。

例えばショットを打っていく際にも、可動域が狭く動かしにくい状態であれば、コントロール精度とボールのスピードを上げることは難しくなります。

フィジカルの状態がテニスにそのまま落とし込まれるのです。

どうでしょうか。
ボールを打つ以外のフィジカルの部分、少し興味が湧いたでしょうか!?

身体をトレーニングし、巧みに動かせるよう徹底的に作っていきましょう。