■トレーニング

どうしても実際にコート上でボールを打つこと、スキル(テクニックの習熟度)ばかりに目が行きがちですが、世界のテニス界を見ても分かるように選手はアスリート化し、フィジカル(体力)の果たす重要性はとても大きいものになっています。

テクニックと呼ばれるテニスの専門技術は後に身に付いていきますが、体力=家造りで例えるなら基礎の部分がしっかりしていないと、スキルの習得は非常に困難になっていきます。

基礎が備わっていない初心者の方や子供が、ナダルやフェデラーのように打ちたいと真似をしても中々上手くいかないでしょう。
それは彼らの打ち方を可能にしている背景は、鍛えられたフィジカルやコーディネーション能力があってこそ。

土台となるフィジカルは、コーディネーショントレーニング、フィジカルトレーニング、ファンクショナルトレーニング(身体の安定性やバランス能力を向上させるトレーニング)などで大きく向上させることができます。

しかしこのトレーニングも旧態依然とした、筋力&パワー系のトレーニング(ウェイトトレーニング)やスピード&スタミナ系のトレーニング(ランニング)ばかりを行っているのを未だによく目にします。

テニス選手にとって最も必要なのは機能的な身体と正しい動き作り。
身体の巧緻性を高めるアジリティトレーニングや機能性、コーディネーション能力を向上させるクロストレーニング(他競技によるトーレニング)も重要となってきます。